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断熱について パート6

2008/11/17 

こんにちは、岡山店の山本です。

先日、休日を利用して滋賀県の彦根まで一人旅しました。(日帰りです。…)
以前から行ってみたいと思っていた彦根城の見学と近々オープンされる無印良品の家彦根店の「窓の家」を見てきました。(まだ完成の前でしたが)

同じ無印良品の家でも岡山店は「木の家」なので、外観の雰囲気はまた違った個性を発しているところはとてもインパクトを感じました。
ガラス越しに内部も拝見した感想は、「白」の内装が「木の家」以上に映えて、その中の四角のピクチャー窓がアクセントになって一見非現実的な空間の印象でした。
彦根店の皆さん!オープン後はぜひ頑張ってください。

081117_1.jpgさて今回ブログのテーマは断熱について(パート6)
(何度もしつこくてすみません。)
「日本における断熱施工の重要性」について考えてみたいと思います。
そもそも、なぜ日本では建物の耐久性を重視すると、断熱施工に特に注意を払わないといけないのか?
…これは日本の気候が関係しています。

一般的に空気は暖かい方から冷たい方へ流れます。
このことは、みなさんご存じだと思います。
それでは壁や屋根など外周部に隙間(断熱欠損部)がある建物の場合、季節によって空気はどのように流れるのでしょう?

それは、夏は室外の温かい空気が建物の隙間(断熱欠損部等)から室内へ入ろうとし、一方冬は逆に室内の暖かい空気が同じく隙間から室外へ出て行こうとするのです。
このことは四季のある国では、日本でも諸外国でも同じです。

重要なポイントは、日本の気候は夏が高温多湿、冬は低温低湿のため、壁などの隙間(断熱欠損部など)を通過する暖かい空気は1年を通して一方よりも湿度が高い空気だということなのです。

これは、四方を海に囲まれた島国で、大陸の影響などもあって欧米と比べ約3倍もの降水量があり、夏の亜熱帯気候から冬の亜寒帯気候までの幅の広い四季が存在するという、他には類を見ない日本特有の気候がもたらしているのです。
このことにより、日本に於いて断熱施工が不完全な住まいは、壁体内結露が発生→構造材が腐食(劣化)→建物の耐久性が低下と繋がってしまうのです。

一方諸外国では、夏は乾燥し逆に冬は多湿の国が多いため、壁などを通過しようとする暖かい空気は比較的乾燥した空気です。
そのため、断熱施工の良し悪しが耐久性に重大な影響を与えるということは、日本ほど多くありません。

昔の日本では、現在のような優れた断熱材がありませんでした。
しかし耐久性を重視した時代の日本では、この特異な気候でどのような住まい創りを行ってきたのでしょう?

まず、昔の住まいの断熱材は「藁(わら)」「茅(かや)」「糠(ぬか)がら」などで、土に混ぜたり、屋根にそのまま葺いたりして使用していました。
特に、夏の日射の厳しい日本では、昔から屋根の断熱は重要視されてきたので、住居は「藁葺き屋根」や「茅葺き屋根」が当たり前でした。

壁は?と言うと、竹で小舞を組んで土壁造りです。
これは、湿度を調整することを最優先させた結果の施工法です。
実際に土壁の性能は、吸放湿性に優れ蓄熱性もありますが、断熱性は期待できる素材ではありません。

その証拠として、現在の断熱材と熱伝導率を比べると

・土壁=0.69W/mk
・グラスウール24K=0.038W/mk(土壁の18分の1)
・硬質ウレタンフォーム=0.023W/mk(土壁の30分の1)

となるため、無印良品の家の壁に使用している3cmの厚みの断熱材(硬質ウレタンフォーム)と同じ断熱性能を土壁で出そうと思えば、ナント!約90cmの厚みが必要となるのです。
しかし、調湿を重視することで、エアコンや扇風機やオイル、セラミックなどのファンヒーターが無い時代、高温多湿の夏や低温低湿の冬をいかに快適に暮らすのか…
そしていかに建物を長持ちさせるのか…
その点については素晴らしいと思います。
先人達が作り上げた「日本の住まい」には、只々頭が下がります。 

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土壁創りは現在、施工に「時間」「手間」「技術」そして「良い材料」が必要なため、結果的に費用がかかるなどの理由で、あまり見られなくなりました。

そして、優れた断熱材と冷暖房器具の登場により、新築した当初は快適な住まいを造ることは比較的簡単にできるようになりました。
しかし、今後は長きにわたって快適な住まいを創っていかなければいけません。
そのためには、断熱施工の精度がいかに重要か!

もちろん、壁体内の水蒸気をどう処理するのか?(壁体内通気工法など)も合わせて重要ですが…
それらのことを「よく理解した業者」を選ぶことは、今後の住まい創りに最も大切なことです。

その理解度を、無印良品の家のモデルハウスや工事中の現場で是非1度お確かめ下さい。
近々構造現場見学会の開催も予定していますので、皆様のご来場をお待ちしています。